IQVIAは、癌を対象とした第I相試験の受託強化を目指す。昨年7月には癌専門ユニットの中に第I相試験に特化したユニットを立ち上げた。専門性を持ち同じ目線で医師とコミュニケーションが取れる臨床開発モニター(CRA)を育て、癌領域を強化する他のCROに対し、専門性で差別化していく構え。抗癌剤開発の上流から承認申請まで一貫受託できるようにし、血液癌領域やキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法などの第I相試験にも対応した体制を整備する。
癌の第I相試験は製薬企業にとって“最後のアウトソース”と呼ばれる領域だったが、CROに委ねるようになってきた。国内で抗癌剤の承認申請を行う場合には、規制当局から日本人の第I相試験データが要求されるため、CROが相次いで第I相試験の受託市場に参入するようになった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。