神戸アイセンター病院と理化学研究所などの研究グループは9日、iPS細胞由来の「神経網膜シート」を、網膜色素変性の患者に移植する臨床研究の計画を発表した。失明に近い状態から、明暗を認識できるまで視機能が回復する可能性がある。大日本住友製薬がシートの製造を手がける。厚生労働省などの審査を経て、来年度に1例目の移植を実施したい考えだ。
臨床研究は、ほぼ視力を失った患者2人を対象に実施する。失われた視細胞の代わりに、iPS細胞から作った直径およそ1mmの神経網膜シート1~3枚を網膜内に移植し、拒絶反応や腫瘍形成がないかを1年間かけて確認する。
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