
ロート製薬はきょう18日、抗アレルギー成分「トラニラスト」と抗炎症成分「プラノプロフェン」を配合した花粉症向けの点眼薬を、「アルガード」シリーズから全国の薬局薬店で発売する。両成分を配合した点眼薬は国内で初めて。
清涼感の異なる「ロートアルガードクリニカルショット」と「ロートアルガードクリニカルショットm」の2タイプ(第2類医薬品)をラインアップに加える。
同製品は、IgE抗体の産生抑制に関わるトラニラストと、血管拡張など充血の原因を抑えるプラノプロフェンを配合した国内初の点眼薬。
かゆみを抑えるクロルフェニラミンマレイン酸塩や、傷ついた目の角膜上皮の代謝を促すタウリンを最大濃度で配合するなど、同シリーズで最も効果の高い処方設計とした。従来の一般用点眼薬で十分な効き目がなかった場合に使用を推奨する。
容量は各13mL入りで、メーカー希望小売価格は税抜き2200円。
同社は、2013年に医療用から一般用に切り替えられたトラニラストを、14年に発売した「ロートアルガードプレテクト」に市販薬として初めて配合した。同成分を配合した一般用点眼薬を販売するのは同社が唯一という。
「アルガード」シリーズは、点眼薬や点鼻薬など計19品目を展開。花粉症向けの点眼薬市場で約62%のシェアを保有している。