第一三共は、開発戦略を抗体薬物複合体(ADC)に特化する方向にシフトさせる。これまでADCと急性骨髄性白血病(AML)フランチャイズを柱としてきたが、今後は開発中の抗HER2ADC「DS-8201」(一般名:トラスツズマブ・デルクステカン)、抗TROP2ADC「DS-1062」、抗HER3ADC「U3-1402」の三つに資源を重点的に投入し、ADC領域で世界をリードしたい考え。
オンコロジー研究開発グローバルヘッドのアントワン・イヴェル氏は、17日に開いたR&D説明会で、「三つのADCを幅広く、深く価値最大化していく」と強調。今後の後期臨床試験における治験薬・製品の需要増に向け、設備投資として1000億円を投入していくほか、開発費用や人的リソースを集中させる方針を打ち出した。
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