第一三共は、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「DS-8201」(一般名:トラスツズマブ・デルクステカン)について、HER2過剰発現の再発・進行性胃癌患者を対象とした国際共同第II相試験「DESTINY-Gastric01」で、主要評価項目を達成したと発表した。来年度中の承認申請を目指す。試験結果の詳細は、今後の学会で公表する予定。
同試験は、トラスツズマブを含む二つ以上の前治療を受けたHER2過剰発現の再発・進行性胃癌患者と、胃食道接合部腺癌患者189人を対象に、日本と韓国で実施したもの。「DS-8201」投与群を治験医師選択投与群と比較した結果、主要評価項目である客観的奏効率で有意な改善を示した。