中外製薬の小坂達朗社長CEOは1月30日に都内で開催した決算説明会で、2019~21年の3カ年中期経営計画「IBI21」で掲げていたコア1株当たり利益(EPS)の平均成長率7~9%とする目標を、約30%と大幅に上方修正したことを明らかにした。18年に発売した血友病治療薬「ヘムライブラ」の想定以上の成長が要因で、「発売して2年2カ月で1000億円を超えた」と述べた。今期も売上・利益共に過去最高を更新する計画で、ヘムライブラの海外での浸透度など変動要因があるものの、中計期間で高成長を目指す考えだ。
中外は、昨年10月に発表した19年12月期第3四半期決算発表時に、通期売上高予想を期初の5925億円から6800億円へと引き上げたが、6862億円とさらにそれを上回る実績で着地。へムライブラや免疫チェックポイント阻害剤「テセントリク」も大幅に伸長した。昨年6月に新発売した遺伝子変異解析プログラム「ファウンデーションワンCDxがんゲノムプロファイル」も受注が計画通りに進捗した。
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