京都大学SPH薬局研究グループ(リーダー:岡田浩氏)は、新型コロナウイルス対策に役立つ情報をまとめて、薬局薬剤師に向けて同グループのウェブサイト(https://www.kyoto-sph-pharmacy.com/covid-19)で発信している。薬局で役立つ「おすすめ度」を加えた関連リンク集のほか、独自に作成したリーフレット資材や動画を掲載。薬局薬剤師が地域住民からの質問に対応したり、必要な情報を提供したりする上で、これらの情報を活用してもらいたい考えだ。
多忙な現場の薬剤師に代わって、地域住民から求められる新型コロナウイルスの情報や提供可能な資材をまとめた。薬局薬剤師が把握すべき必要な情報を短時間で得られるようにリンク集を設け、それでも不足している情報や資材は独自に作成した。
その一つが、薬局に貼ったり患者に渡したりして活用するリーフレット。医療機関や薬局での感染拡大を防止するため、熱、咳、息苦しさがある場合にはまず来局前に電話で相談するように呼びかけるリーフレットや、医療機関に通院しなくてもオンラインで診療を受け、薬を受け取る仕組みがあることを分かりやすく明示したリーフレットの2種類を独自に作成した。ウェブサイトからダウンロードして活用できる。
もう一つが動画だ。新型コロナウイルスの重症化や感染予防対策、今後の展望など、薬局薬剤師が患者からよく受ける質問について岡田氏が感染症専門医や内科医に聞いた動画を掲載している。
薬局薬剤師の勤務経験を持つ岡田氏は「新型コロナウイルスの拡大を受け、少しでも医療の最前線に立つ薬局薬剤師の役に立てればいいという思いで活動を開始した」と言及。独自の資材や動画を増やすなど、今後もウェブサイトでの情報発信に力を入れる考えだ。