製販後調査の活用も視野
一般社団法人「健康・医療・教育情報評価推進機構」(HCEI)は、全国の病院の協力を得て構築している電子カルテ由来の診療情報データベース「RWD-DB」を拡充する。現在、188病院、患者2020万人のデータを格納して国内最大規模を誇るが、3年以内に協力先を500病院に増やしたい考えだ。研究機関や製薬企業の臨床研究に活用してもらい、新たなエビデンス創出を支援する。製薬企業の製造販売後調査での活用も、行政当局の承認を得た上で、早ければ年内に始めたい考え。製販後調査目的のニーズは大きいと見込んでいる。
HCEIが業務を委託しているリアルワールドデータ(本社京都市)は、3月に三菱商事を割当先とする第三者割当増資を実施した。三菱商事から得た資金をもとに、約50人の社員数を段階的に3年で約100人に増やす計画。同社のマンパワー強化を背景に、RWD-DBの拡充を推進する。今後、製薬企業による製販後調査での利用が軌道に乗れば、大きな収入源として事業全体を円滑に回せる体制が整う。
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