4割が環境整備に給付金
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、全国の薬系大学73大学でオンライン授業の実施に移行していることが、本紙の調べで明らかになった。感染者が唯一出ていない岩手県の岩手医科大学のみ対面授業を維持していたが、ほぼ全ての大学がオンライン授業への対応を迫られた格好だ。約4割の大学では学生に臨時奨学金等を給付し、通信環境の整備を支援していることも分かった。緊急事態宣言の解除を受け、奥羽大学は22日から対面授業を再開。その他多くの大学でも6月から感染対策を講じた上で対面授業を開始する方針を表明しており、新しい生活様式による「ニューノーマル」時代の6年制薬学教育の模索が始まりそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大は、薬系大学の新学期の授業開始にかつてない大きな影響をもたらした。特に4月に政府が緊急事態宣言を全国に発令したことで、新学期の授業開始は今月の大型連休明けに持ち越されることになり、混乱に拍車がかかった。
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