塩野義製薬は、新型コロナウイルスの抗体検出キットを研究用試薬として発売した。感染歴のある人数を把握する疫学調査や研究などでの使用を想定している。
塩野義は、開発元の中国企業から検査キットを輸入するマイクロブラッドサイエンスと3月に業務提携契約を締結。PCR検査前のスクリーニングを主な用途として、実用化の準備を進めてきた。
しかし、感染後しばらくは抗体を検出しづらいため、抗体検査をスクリーニングに用いることには課題が残るという国立感染症研究所などの発表を考慮し、用途を絞り研究用試薬として発売した。
キットは購入希望者に塩野義が直接販売する。50キット入りで、価格は税抜き14万円。