大阪府薬剤師会が2019年度に実施した事業で、薬局薬剤師が投薬後の患者を継続的にフォローアップした約260症例を解析したところ、軽度な症状も含め10%の患者で有害事象を発見できたことが明らかになった。薬剤師が1週間に1回程度、主に電話で患者の状況を積極的に確認したことで有害事象の発見率が高まり、最適な薬物療法の遂行につながった可能性がある。調査では、約8割の患者が「今後も薬局からの連絡が必要」と回答しており、継続的なフォローに対する患者の満足度も高いことが分かった。
調査は、厚生労働省の「薬局の連携体制整備のための検討モデル事業」の一環として実施したもの。大阪府下7地域薬剤師会の会員から投薬後にフォローアップを実施した症例を集め、体調変化や服薬状況の把握に対する貢献、最適な連絡手段や頻度などについて解析を行った。
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