2020年度の薬価制度改革では市場拡大再算定と効能変化再算定に新たな特例が設けられ、薬価を引き下げる再算定ルールが強化されることになった。日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会は、「企業の効能追加に係る取り組みにネガティブな影響を及ぼすことが懸念される」と指摘。今後、効能追加に関する開発を推進していくためには、「薬価収載時の評価と合わせて、薬価収載後の医薬品の価値を適切に反映し得る評価のあり方について、引き続き検討を進める必要がある」とルールの見直しを求めた。
市場拡大再算定、計算式や下限値は根拠なし
薬価研は、再算定について「薬価算定時の前提条件である使用方法などが変化し、薬価算定時の比較薬との類似性が損なわれた場合など、適正な薬価設定を担保するための事後是正措置として極めて限定的な場合のみ適用されるもの」とし、原則として2年に1回の薬価改定時に実施されると位置づけている。
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