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◆注目を集めた日本医師会会長選は中川俊男副会長の初当選で幕を閉じた。中川氏と言えば、中央社会保険医療協議会委員時代や厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会での発言から、医薬分業、調剤報酬を舌鋒鋭く批判するイメージが定着している
◆選挙期間中も「行き過ぎた医薬分業を見直す」と発言しており、複数の日本薬剤師会関係者から「（日医との関係が）どうなってしまうのか」と不安の声が聞かれた
◆日医会長選の同日、日本薬剤師会も新執行部を発足させた。愛知県薬剤師会会長の岩月進氏の常務理事復帰など、“モノが言える”人材が執行部に入ったことは良かったのではないか。山本信夫会長は、中川氏との関係について、付き合いが長く「結構仲が良い」とするが、専務理事に就任した磯部総一郎氏も付き合いは長い
◆厚生労働省を退官した磯部氏は、日医委員に硬軟織り交ぜた対応ができる数少ない薬系技官だった。活躍の舞台を日薬に移したいま、その手腕を薬業界のために存分に発揮することを期待したい。