◆専門家の知見から新型コロナウイルス感染症対策を政府に助言する分科会が発足した。前身の専門家会議の法的位置づけを明確にしたもので、メンバーが増えてより広い視野の議論を期待するとの名目だが、分科会への移行時に政府との意思疎通が不十分だったとされるなど、連携に不安を抱かせる
◆未だワクチンや決定的な治療薬が存在しない中、ウイルス対策の実質的な舵取り役となる分科会への国民の関心は高い。政府と分科会の信頼関係という基礎があって初めて第2波への備えに腰を据えて取り組めるのではないか
◆東京都内では連日100人超の感染者が報告されているが、国民の危機感は一時期よりも薄れているように思われる。今年の上半期はウイルスに翻弄され続けたが、未知の存在だった敵の姿が少しずつ見えてきたことも一因だろう
◆国内の感染状況は新しい局面に入りつつある。分科会は「感染拡大防止策と社会経済活動の両立」を検討課題としているが、ウイルスと共存していく時代にふさわしい提案を期待したい。
ウイルスとの共存
2020年07月10日 (金)
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