理化学研究所は、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた分子シミュレーションで、2128種の既存医薬品の中から新型コロナウイルスの細胞内増殖に関わるメインプロテアーゼに高い親和性を示す治療薬候補群を抽出することに成功した。既にいくつかの候補薬は海外で臨床研究や治験が進んでいるが、まだ効果の検証が始まっていない多数の治療薬候補を抽出できたという。コンピュータを用いて数千種類の化合物と蛋白質の作用を短期間で計算できたのは世界で初めて。
今回、2128種の既存医薬品が新型コロナウイルスの細胞内増殖に関わるメインプロテアーゼの標的部位やプロテアーゼ全体に結合する強さを1つずつ富岳で計算し、それぞれの強さを数値化した。
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