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SBIグループの創薬ベンチャー「SBIバイオテック」と米バイオ企業「メドイミューン」は、抗ILT7抗体に関するライセンス契約を締結した。自己免疫疾患治療薬としての開発・製品化を目的とするもので、メドイミューンは、抗ILT7抗体の全世界における権利を取得したことになる。
抗ILT7抗体は、形質細胞様樹状細胞の表面蛋白質ILT7に対する抗体。形質細胞様樹状細胞はインターフェロン(IFN)を大量、迅速に産生する能力があることが知られている。抗ILT7抗体はIFN産生抑制などを介して、全身性エリテマトーデスなど自己免疫疾患の治療応用を目指している。既に抗ILT7抗体は、自己免疫疾患モデルで有効性が得られており、臨床試験の準備段階にあるという。
今回の契約を受け、メドイミューンは、SBIバイオテックから抗ILT7抗体に関する独占的研究・開発・販売権を取得する。さらに今後、SBIバイオテックが研究開発を進める抗体にもアクセスすることができる。
一方、SBIバイオテックは、メドイミューンから契約一時金、開発段階に応じたマイルストーン、製品販売に伴うロイヤリティーを受け取る。
SBIバイオテックは、国内外の研究者ネットワークを活用し、自己免疫疾患をターゲットとした抗体医薬のほか、低分子医薬、核酸医薬などの新薬開発を進めているグローバルバイオベンチャー。昨年6月に、前身のギンコバイオメディカル研究所と合併し、研究開発の体制を強化していた。
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