大阪大学発ベンチャーのAutoPhagyGO(本社:吹田市)は7月28日、ウェブ上で開いた記者会見で、オートファジーのメカニズムを生かした新薬や食品、化粧品の開発を進める事業構想を明らかにした。細胞内の蛋白質の分解や生成に関わるオートファジー機能の低下が、神経変性疾患などの発症に関わることが解明されつつある。今後、様々な企業と共同研究を実施し、4年後には二つの創薬パイプラインの臨床ステージ入りを目指す考えだ。
2016年に大隅良典氏(東京工業大学栄誉教授)がノーベル賞を受賞するなど、これまで日本の研究者がオートファジーの基礎研究をリードしてきたが、社会実装に向けた応用研究では米国や中国に遅れをとっている。こうした現状を打破しようと、昨年6月に同社が発足。世界的に著名なオートファジーの研究者、吉森保氏(大阪大学大学院生命機能研究科細胞内膜動態研究室教授)の研究成果を社会に実装するため、今後事業を本格展開する。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。