小野薬品は26日、パーキンソン病治療薬「オンジェンティス錠」(一般名:オピカポン)について、標準薬のレボドパ配合剤との併用療法を適応に国内で新発売した。ピーク時売上高は44億円を見込む。
同剤は、1日1回経口投与の長時間作用型の末梢COMT阻害薬。ドーパミンを補充するレボドパの代謝の活性を抑えて薬効の持続時間を延長し、適切な薬物治療をしていても症状が現れるパーキンソン病のオフ症状の時間を短縮する。
パーキンソン病治療は、ドーパミンを補充するレボドパと効力を増強するカルビドパなどの配合剤が使用されているが、半減期が短く、1日に複数回の服用が必要となっている。