◆改正医薬品医療機器等法が一部施行され、薬剤師に対して、服用期間中の患者フォローアップが義務づけられた。薬局で薬剤師が調剤した薬について渡すだけではなく、継続的に使用状況を把握し、必要な薬学的知見に基づく指導などを行うことの重要性は理解できるが、そう簡単に進まないことが想定される
◆まず電話でフォローする場合、現代の事情を考えると極めて難しい。現役世代は業務中や移動中に電話されても迷惑だろうし、高齢者も最近は詐欺対策などで知らない番号や固定電話に出る人はほとんどいない
◆それでは、電子メールやLINEなどはどうかというと、さらにハードルは高まる。「なぜ、個人情報を教えなければならないのか」と患者から不快に思われるリスクがある
◆もちろんフォローが必要な患者の見極めが重要になるが、服薬後のフォローへの理解が深まるには時間がかかるだろう。逆にトラブル続きで暗礁に乗り上げるかもしれない。患者に安全と安心を与えるものと理解してもらえるかがスタートの一歩になる。
患者フォローが義務化
2020年09月11日 (金)
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