大幸薬品は今月上旬から、ウイルス・菌・ニオイを除去する低濃度二酸化塩素ガス発生装置「リスパスNEO」(写真)を新発売する。装置は、ウイルス除去・除菌・消臭等の働きを持つ“二酸化塩素”を機械的に発生させ、空調設備を利用してビル全体に行き渡らすことができる。
二酸化塩素は、「ガスとして利用する際、発生濃度をコントロールすることが困難」という特性から、低濃度に制御しながら二酸化塩素ガスを発生させる装置の実用化は難しいとされてきた。
これら問題点を、大幸薬品が持つ「二酸化塩素ガスを任意の一定濃度で長時間にわたって発生させる」特許技術(特許第3949088号)、および「二酸化塩素ガスセンサー装置」の開発によって解決し、「リスパスNEO」の製品化に成功した。
「リスパスNEO」は、二酸化塩素ガスが空調設備を通じてビル全体に行き渡るため、空港・ホテル・病院をはじめとする大規模施設で、空間中に浮遊するウイルス・菌の除去、消臭やカビの抑制などに効果を発揮する。
用途に合わせ、二酸化塩素ガス濃度の設定変更が可能。通常設定で使用すれば、居住空間の二酸化塩素ガス濃度は、空間中の有機物との反応などにより、測定限界値以下になる。