日本OTC医薬品協会がオンライン上で開催した「セルフメディケーションの日シンポジウム」で基調講演を行った五十嵐中氏(東京大学大学院薬学研究科医薬政策学客員教授)は、同協会と行った研究結果を発表し、現状の保険診療医療費のうちOTC医薬品で置き換え可能な「潜在的削減医療費」は3210億円になるとの試算を示した。
五十嵐氏が行ったOTC医薬品置き換えによる潜在的な医療費削減幅の研究は、現状の保険診療医療費のうち、OTC医薬品で置き換え可能な部分の金額を疾患領域ごとに推計したもの。五十嵐氏は「何でもOTC医薬品に置き換えるのは問題がある。この病気の人であれば、OTC医薬品に置き換えても問題ないのではないかと臨床の専門家と議論した上で切り分けを行い、置き換え得る部分の推計を行った」と説明した。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。