厚生労働省医薬食品局審査管理課は、16日に承認された特発性肺線維症治療薬「ピレスパ錠200mg」(一般名:ピルフェニドン、塩野義製薬が製造販売)について、臨床試験で光線過敏症が51.7%と高い頻度で現れているため、外出時に光曝露に対する防護策を講じるなどの使用上の注意を守り、適正使用を徹底するよう、同日付で各都道府県や関連学会、日本医師会、日本薬剤師会などに通知した。
同剤は、特発性肺線維症の治療に精通している医師のもとで使用するほか、使用に当たっては、光遺伝毒性試験において染色体構造異常を示し、光曝露に伴う皮膚の発癌の可能性があることを患者に説明する。
また、外出時に衣服の調整や日傘、日焼け止めの使用により、紫外線に直接あたることを避ける防護策を講じ、発疹、そう痒などの皮膚の異常が認められた場合は、速やかに医師に連絡するなどの注意事項が記されている。