武田薬品は9日、電話会議で開いたパイプライン説明会で、2030年度までに売上高5兆円を目指す方針を明らかにした。主力の潰瘍性大腸炎治療薬「エンティビオ」をはじめ14のグローバルブランド製品群と24年度までに承認取得を目指す開発パイプライン「ウェーブ1」の12新規化合物を成長ドライバーに、技術的成功確率(PTS)を調整しないシナリオでは1桁台半ばの年平均成長率で目標を達成する計画だ。クリストフ・ウェバー社長は、「(5兆円は)高い目標だが、パイプラインのインパクトを考えれば現実的だ」と自信を示した。
同社は「エンティビオ」の成長を背景に、20年度の実質的なコア営業利益率30%台前半を見込んでいる。ウェバー氏は「同業他社に十分な競争力があると思っているが、まだマイルストンの一つに過ぎない」と強調。30年度に売上高5兆円を目指す考えを打ち出した。
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