富士フイルムは1月29日、再生医療製品事業を手がける連結子会社の「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(J-TEC)の全株式を、株式公開買い付け(TOB)によって帝人に譲渡する資本業務提携契約を締結したと発表した。帝人は、富士フイルムが所有するJ-TEC株式の50.13%を1株当たり820円で取得し、連結子会社化する。一方、富士フイルムは、再生医療事業について自社の強みを生かせる細胞・培地領域に注力し、バイオ医療領域に経営資源を集中させる。
富士フイルムは、2010年にJ-TECに出資し筆頭株主に浮上。再生医療事業に本格進出し、14年には新株予約権を行使して連結子会社化していたが、再生医療事業において、新薬開発に必要なiPS細胞や培地を提供する創薬支援などに注力しつつあった。
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