中外製薬は9日、抗IL-6受容体モノクローナル抗体「アクテムラ」(一般名:トシリズマブ)について、新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎の重症入院患者を対象とした国内第III相試験「J-COVACTA」の結果、投与開始後28日時点で約7割強の患者が退院か退院待機状態に改善したと発表した。単群の試験であるため、承認申請についてはロシュが実施中のレムデシビルとの併用第III相試験「REMDACTA」などの結果を踏まえ、判断する。
同試験は、重症新型コロナウイルス感染症肺炎の入院患者を対象に、アクテムラと標準的な医療措置を併用した時の有効性と安全性を評価する単群の国内第III相試験。今回、アクテムラ投与開始後28日時点で、参加患者48例のうち35例(72.9%)が退院か退院待機状態となったことが明らかになった。
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