厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症から回復した人から血漿を採取する際の指針を、2月26日の薬事・食品衛生審議会血液事業部会で公表した。厚生労働科学研究班が取りまとめたもので、軽症~中等症に罹患経験のある成人男女を対象とし、目標症例数の10分の1~5分の1に達した時点で必ず安全性を評価するよう求めている。
指針は、厚労科学研究班「新興感染症の回復者からの血漿の採取体制の構築に向けた研究」(研究代表者:松下正名古屋大学医学部教授)がまとめたもの。詳細を見ると、血漿採取は必ず侵襲を伴う臨床試験の枠組みで行い、供血者の安全を確保する観点から目標症例数の10分の1~5分の1に達した段階で必ず安全性を評価して試験継続の可否を判断するとした。
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