シンポジウムの概要
オーガナイザー
内田真美(松山大院薬)
橘男(神戸学院大薬)
わが国の総人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合(2020年)は28.9%と世界で最も高く、今後も上昇していくことが予想されている。超高齢化社会において、癌、循環器疾患、認知症およびうつ病などの患者数が増加しており、これらの中には病気の発症・進展の原因や薬物治療における問題点の解明が必要とされている疾患が存在する。
本シンポジウムは、認知症、うつ病および疼痛などの病態解明や新規薬物治療の確立にフォーカスを当てた基礎研究、さらにドラッグリポジショニングの視点から、既存薬の新規効果(各種抗癌剤により誘発される副作用の予防および治療)の検証を目的とした臨床研究に取り組む若手研究者による研究発表にて構成している。
本シンポジウムが、将来の医療を担う学生や若手研究者たちの活発な意見交換の場となり、臨床現場における様々な問題点とその解決方法についての最新情報を共有し、患者さんの幸せに貢献できる機会を提供したい。
(内田真美)