◆政府が今夏に策定予定の「医薬品産業ビジョン2021」より一足先に、「化粧品産業ビジョン」が示された。産学官で策定された初のビジョンとして、日本の化粧品業界が直面する課題を明確にしつつ、目指すべき産業の将来像を示した
◆製薬業界が参考にすべき点も多い。特に目を引いたのが、化粧が持つ社会的価値に言及している部分。身体を清潔にするといった従来の役割を超え、化粧により認知症の進行が緩やかになる効果など、生活の質を高める科学的根拠が発信され始めているのは興味深い
◆高齢者のQOL向上に化粧がサポートすることで新市場開拓を目指す一方、ビジョンでは新たな価値の発信力が海外企業に比べて弱いと指摘されていた。医薬品が持つ社会的価値を発信したい製薬企業も共通した課題を抱える
◆医薬品と化粧品は生活に欠かせないもの。使用目的は違うが根底で似ている部分もある。化粧品と医薬品の異なる業界が手を組んで共通課題に対応し、製品開発やマーケティングを行える環境整備も必要ではないか。
化粧品産業ビジョン
2021年05月19日 (水)
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