産婦人科医で筑波大学大学院社会精神保健学分野の遠見才希子氏は23日、オンライン上で開催された北海道薬学大会で講演し、国に対して緊急避妊薬のスイッチOTC化を要望することを明らかにした。日本では緊急避妊薬の入手手段が対面診療かオンライン診療の受診に限られ、海外に比べるとアクセスが制限される中、「OTC化や緊急避妊薬を薬局で処方箋なく手に入れられるという選択肢は常に必要」と訴えた。きょう28日に厚生労働省に要望書を提出する予定だ。
緊急避妊薬は、日本では処方箋が必要な医療用医薬品で、保険適用はされず自由診療となる。海外では76カ国が薬局で処方箋の必要がなく薬剤師から購入できる。避妊が不十分だった性交後、72時間以内に服用するなど早く飲むほど効果が期待されるため、迅速なアクセスが必要になる。
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