北里研究所とMeiji Seika ファルマは14日、抗寄生虫薬のエバーメクチンを用いて新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発を開始すると発表した。抗菌薬の研究開発ノウハウを持つMeiji Seika ファルマから北里研に研究者を派遣し、新規誘導体の合成を狙う。研究開発は8年かけて行い、イベルメクチンの10倍以上の抗ウイルス活性を持つ治療薬を創出したい考えだ。
共同研究では、土壌中に生息する放線菌が生み出す化合物のエバーメクチンをもとに新規誘導体を生み出し、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発につなげる。北里大の大村智特別栄誉教授が発見したエバーメクチンについては、より抗寄生虫活性を高めつつ、副作用を低減した抗寄生虫薬「イベルメクチン」が開発され、世界中で使用されている。
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