ここ数ヵ月、日本の製薬会社の株価が低調である。新型コロナウイルス変異株デルタ型が世の中を席巻する中、新型コロナウイルスに有効なワクチンや新薬を出せないでいる日本の製薬産業への失望が株価に反映していると聞く。
とはいえ創薬の中心はかっての低分子医薬品から、抗体医薬、核酸医薬、あるいは遺伝子治療、細胞治療、再生医療など、個別化医療を焦点としたモダリティへと変貌しつつある。これら新たなモダリティの多くは、先進的な知見や技術を持つアカデミア、ベンチャー企業から創出されている。
加えて近年のコンピューター技術の進化は創薬標的の発見や医薬品設計などのスピードと正確性を飛躍的に向上させ、創薬のあり方や製薬産業そのものが大きな転換点を迎えつつある。
この新たなモダリティ開発と普及を加速するためには、新型コロナワクチン開発で後れを取った我が国の研究施策を反省するまでもなく、多様な基礎・基盤研究体制の振興が欠かせない。さらに、少数患者に対しても最適な状態で提供するための安定した流通管理システムの確立も望まれます。
今回は、これら新たなモダリティ開発に関わる多様な課題と産業育成の要でもある薬価制度、安定供給に関してご解説いただきます。さらにジェネリック医薬品、バイオシミラーと、その使用促進に関連して、2022年度診療報酬改定の焦点の一つとなるフォーミュラリーの議論についても、その方向性を展望いただきます
日時
2021年9月16日(木)15:00~17:00
会場
オンライン(Zoom)による講演会
演題
これからの医薬品産業と薬価、医薬品流通に関わる議論の現状
講師
坂巻 弘之 氏(神奈川県立保健福祉大学大学院 教授)
参加費
会員(無料)、非会員(3,000円)、学生無料
出欠のご連絡
9月13日(月)までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※オンライン参加のご返事を頂いた皆様には、15日(水)にZoomの参加用URLを送ります。
※今回、オンライン開催にあたり、会則にありますように、法人会員の皆様は、同一法人内であれば視聴を希望される方に無料でURL を展開できます。その折は参加者名簿をご連絡ください。参加登録を致します。
※非会員の参加希望者には、事務局より15日に参加用URL並びに口座番号をお知らせします。9月中のご入金をお願い致します。
当日の連絡先 080-3086-8607
主催
医療・医薬品情報研究会
※随時会員募集中
事務局・連絡先
学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山