25日にウェブ上で開かれた日本医療バランスト・スコアカード研究学会学術総会のシンポジウムで関係者は、離島医療の現状や課題を話し合った。南大東島で昨年12月に開局したみなみだいとう薬局の薬剤師、林将之氏は住民との距離が近い離島の環境を生かし、健康相談や受診勧奨などで医療の質を高める役割が求められていると強調。一方、民間企業として薬局運営を続けるために最低限の採算性を確保することが課題と指摘した。
南大東島は、沖縄本島から約360km東に位置する人口約1200人の離島。沖縄県立病院附属診療所が設置されており、医師1人、看護師1人で診療を行っている。これまで南大東島には薬局はなかったが、I&Hグループの沖縄アイティが昨年12月1日付でみなみだいとう薬局を開設。薬剤師1人と事務員1人で運営し、院外処方箋応需やOTC販売などを手がけるようになった。
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