23、24日にウェブ上で開かれた日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会のシンポジウムで、同地域の病院や薬局で働く薬剤師が多職種連携のあり方を討議した。医療や介護の人的資源が不足する小児在宅医療患者や、多面的な視点が必要になる終末期在宅医療患者に薬剤師が関わる重要性を強調。かかりつけ薬局として早期から深い関係を築いておくことが、在宅移行後のより良い関与につながるとの意見もあった。
県立広島病院薬剤科の笠原庸子氏は小児在宅医療の特徴と連携の重要性を説明した。
小児在宅医療の主な対象は、人工呼吸や経管栄養などの日常的な医療的ケアが必要な小児や、重症心身障害児ら。介護保険制度の枠組みから外れるためケアマネージャーの機能がないなど医療と介護をつなぐ仕組みが存在しないほか、ヘルパーを活用できないなど福祉制度も十分に整備されていないことが課題だ。
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