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【中外製薬】C型肝炎治療薬として「ニタゾキサニド」導入

2009年02月20日 (金)

 中外製薬は、米ロマークラボラトリーから、C型慢性肝炎治療薬「ニタゾキサニド」の日本における独占的開発・製造・販売権を取得した。国内での治験スケジュールは未定で、契約金額は開示していない。

 ニタゾキサニドは、寄生生物、細菌、ウイルスに対し広範囲なスペクトルを持つチアゾリド系化合物。これまで中外製薬は2003年12月に、C型慢性肝炎治療薬として、日本で最初にPEG化したインターフェロン製剤「ペガシス」、07年3月には「ペガシス」と併用する抗ウイルス剤「コペガス」を発売してきた。今回、ニタゾキサニドの導入により、重点領域のC型慢性肝炎治療における製品ラインナップの拡充を図る考え。

 ニタゾキサニドは、既に寄生虫症の下痢に対する適応で02年に米国で承認されているが、C型慢性肝炎治療薬としての開発も海外で進んでいる。ジェノタイプIV(国際分類)の患者を対象とした米国での第II相試験では、現在の標準治療の一つであるペグインターフェロンアルファー2a+リバビリン療法に加え、ニタゾキサニドを併用することで、投与後24週時のウイルス陰性化率が、標準治療と比較して約30%高い結果が得られている。

 現在、米国ではジェノタイプIの患者を対象とした第II相臨床試験が進行しており、ジェノタイプIV型ばかりでなく、患者数の多いジェノタイプIaやIbなどに対する検証が待たれている。08年に厚生労働省がまとめた肝炎研究7カ年戦略でも、今後期待される新たな研究課題の一つとして選定されている。

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