国立感染症研究所感染症疫学センターの鈴木基センター長は、18日の厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同会議で、新型コロナウイルスワクチンの接種が感染症による死亡だけではなく、他疾患を含めた死亡者数が前年同時期を上回る「超過死亡」の発生原因と考えるのは合理的でないとの見解を示した。大阪、兵庫で発生していた超過死亡がワクチン接種者数が増加するタイミングより前に起きていたほか、諸外国でも因果関係を裏づける科学的根拠がないことなどを踏まえたもの。
この日の合同会議で参考人として出席した鈴木氏は、2021年における全ての死因を含む死亡の超過死亡者数とコロナワクチン接種数の時系列関係を整理したグラフを公表し、接種で引き起こされる副反応などと超過死亡に関連性がないか考察した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。