地域限定して試行へ
薬局やドラッグストアの健康サポート活動を支援しているスマートヘルスケア協会は、脳梗塞の原因となる心房細動を早期発見するため、薬局での心電図測定サービスを開始する。オムロンヘルスケアが新発売した国内初の心電計付き血圧計を用いて、来局した対象者に心房細動のリスクチェックを実施。必要に応じて循環器専門医に受診勧奨し、脳梗塞など脳血管疾患の予防につなげる。まずは地域限定で試行的に取り組みをスタートさせ、全国的な本格展開を目指す。
心房細動は不整脈の一種で、動悸や息切れを起こしたり、疲れやすさを感じたりする病気。症状が短時間で収まったり、自覚症状がないため気づきにくく、脳梗塞など重大な疾患につながる危険がある。心房細動の再発率は高く、抗凝固療法でリスクを約6割減少できるとされているものの、脳梗塞の発症前に抗凝固薬を内服していた心房細動患者は3割未満にとどまっていたとの報告がある。
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