
ゼリア新薬は、過敏性腸症候群(IBS)改善薬「コルペルミン」(要指導医薬品)を発売した。
IBSは、大腸や小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的な病変がないにも関わらず、下痢や便秘などの便通異常を伴う腹痛や腹部不快感が慢性的に繰り返される病気。
主な症状は、腹痛または腹部不快感、それに関連した便通異常で、そのほかにも腹部膨満感、腹鳴、鼓腸、残便感といった腹部症状が表れることがある。
今回、新発売した「コルペルミン」は、欧州でIBS治療に長年にわたって使用されてきたペパーミントのオイルを有効成分とする。
ペパーミントオイルは、欧州医薬品庁からIBSの症状に対して科学的根拠に基づく有効性と安全性が実証された医薬品として評価されている。
同剤は、スイスのティロッツが開発したもので、1981年に英国で発売されて以降、スイス、ドイツをはじめ10数カ国でIBSの症状を改善する一般用医薬品として販売されている。
国内で実施されたIBS患者を対象とした臨床試験では、同剤の有効性と安全性が確認された。同剤は1回1カプセル1日3回の服用で、下痢型、便秘型、混合型のいずれのタイプのIBSに対しても効果が期待される。
希望小売価格は、30カプセルで2618円(税込み)