
4月22日に都内で開催された「国際医薬品開発展」(CPhIジャパン)の原薬の安定確保に関するパネルディスカッションでは、国産原薬と海外製原薬をバランス良く安定確保するために、中国やインドなどの一部の国に依存したサプライチェーンを多国化し、リスク分散化を進めていく必要性が挙げられた。日本で海外製原薬を調達しやすくするための法整備として、薬局方各条(原薬)に関する日米欧の3局統一を進めるべきとの意見が出た一方、日本基準で海外製原薬に対する過度な品質要求を行うと日本の“買い負け”につながるとの懸念も示された。
国内で流通されている後発品の半数は海外製原薬に依存する中、原薬の調達や品質管理を含むサプライチェーン管理が重要視されるようになっている。太田和実氏(Meiji Seika ファルマ)は、「原薬市場に多くの原薬メーカーが参入し、過当競争が起こり、取引価格が下落している」との実態を紹介した。
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