TOP > 無季言 ∨ 

「『地域』で生きたいわけじゃない」

2022年06月27日 (月)

◆「『地域』で生きたいわけじゃない」。手にした本の章のタイトルだ。読み進めていくうち、地域包括ケアを理解して取材してきたのかと考え込んだ
◆手にした本は「まとまらない言葉を生きる」。著者の荒井裕樹氏は障害者文化論の研究者で、こんな記述がある。「自分の『隣近所』を守ろうとする時、人は驚くほど保守的になったり、攻撃的になったりする。障害者運動の歴史を調べていると、そう感じることが多い」
◆隣近所のある生活をしたい障害者、障害者が隣近所に暮らすことに反対する「普通の人たち」を見てきた著者は地域の意味を問う。これは包括ではなく区分けではないか。医療・介護でも思い当たる
◆新聞で読んだ貧困家庭の女性の証言も地域を問うている。「家庭の状況を親戚や周囲も知っていたのに、積極的に関わろうとしてくれた人はいなかった」(17日付毎日新聞)。地域の意味するところは隣近所。必要なのは「隣近所包括ケア」ではないか。コンビニより多い薬局は隣近所の存在。隣近所の窓になれるはずだ。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術