富山大学薬学部は、4月から薬学科(6年制)の入学定員数を55人から70人に増員する改革を行い、富山県内の病院や薬局、行政関係、製薬企業で課題となっている薬剤師不足に対応を図る。薬剤師免許取得後も大学に残って大学院博士課程(4年制)へと進む学生を入学選抜時点で受け入れていくため、「総合型選抜」という入試方式も新設。定員70人のうち10人は人物重視で選考を行うことも始めた。酒井秀紀薬学部長は、「県内の薬剤師需要に対応すると共に、大学院博士課程へと進む学生の中からチーム医療の中でリーダーシップが取れる薬剤師を養成できるようにしたい」と語る。
同大薬学部は、創薬研究者などを養成する創薬科学科(4年制)の定員を50人から35人に減らす一方、薬学科は55人から70人に増員した。県内で不足している薬剤師を充足させることが改革の狙いだ。
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