岐阜薬科大学薬理学研究室の研究グループは、京都薬品工業、東京医科歯科大学との共同研究で、CDK8阻害剤が新たな骨粗鬆症治療薬となる可能性を見出したと発表した。一つひとつの細胞の遺伝子発現を調べる手法である「シングルセルRNA-seq」解析を起点としたデータ駆動型サイエンスを実践し、破骨細胞による過剰な骨吸収を抑制できることを明らかにしたもので、間葉系幹細胞を標的とした新たな治療戦略の確立に貢献できる可能性がある。
研究グループは、加齢が骨粗鬆症の発症リスクを高めると知られていることから、間葉系幹細胞における遺伝子発現の変動をシングルセルRNA-seq解析によって検討した。その結果、間葉系幹細胞において、加齢と共にCDK8の発現が増加することが分かった。
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