東京薬科大学などの研究グループは、熊本大学と共同で、ヒト生体の血液脳関門を模倣した構造を持つ「階層スフェロイド型ヒト血液脳関門モデル」を開発した。同モデルでは、抗体医薬やペプチド医薬がヒトの脳へ届くか、ヒトに投与することなく評価が可能で、これにより中枢神経系疾患に対する新薬創出への貢献が期待されている。
近年、抗体やペプチドは脳への薬物を届けるための薬物送達キャリアとして注目されている。開発過程では、ヒト血液脳関門を越えて脳へと到達する抗体やペプチドを見出す必要があり、これを効率的・的確に評価するための創薬基盤技術が必要とされている。
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