日本病院薬剤師会中国四国ブロック会長会議が4日に広島市内で開かれ、各県病薬の会長らが諸問題を討議した。愛媛県病院薬剤師会の田中守会長(愛媛大学病院薬剤部長)は、転院時の処方が保険で算定できないため、患者を送り出す病院側の持ち出しになり、転院調整に手間や時間を要する場合があると言及。解決に向けて、特に転院先での処方が難しい高額医薬品については、理由を記載することによって退院処方として保険での算定が可能となるよう求めた。
退院後の在宅使用目的で退院時に薬剤を処方した場合は保険で算定できるが、他病院への転院時の処方は保険で算定できない。転院時、薬剤料が一定額の包括で算定される病棟では、高額医薬品が経営の負担になるため、転院を受け入れにくい。
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