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【厚労省】ゾコーバが初の緊急承認‐コロナ治療の新たな選択肢

2022年11月25日 (金)

期限1年、来月に供給開始

厚労省

 厚生労働省は22日、塩野義製薬の経口新型コロナウイルス感染症治療剤「ゾコーバ錠125mg」(一般名:エンシトレルビルフマル酸)を緊急承認した。5月に緊急承認制度の運用が開始されて以降、最初の適用品目となる。緊急承認の期限を1年に設定し、今後企業に第III相試験データを提出してもらい、改めて通常承認の可否を判断する。国が全量を買い上げ、来月初めから既存のコロナ治療薬「パキロビッド」の処方実績がある医療機関・薬局で供給を開始する計画だ。

 薬事・食品衛生審議会薬事分科会と医薬品第二部会の合同会議が同日に開かれ、緊急承認しても差し支えないと了承された。国産の経口コロナ薬は初となり、新型コロナウイルス感染症を適応症とする薬剤は7種類目、経口コロナ薬は3種類目となる。ゾコーバはプロテアーゼを選択的に阻害することで、ウイルスの増殖を抑える作用機序を有する。既存のコロナ治療薬とは異なり重症化リスク因子のない軽症から中等症患者に投与が可能で、そのうち高熱や強い咳症状、咽頭症状がある人が対象。


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