IQVIAが22日に発表した7~9月の医療用医薬品市場統計は、新型コロナウイルスの流行第7波の影響を色濃く反映し、ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬「ベクルリー点滴静注」が3カ月で396億円(薬価ベース)を売り上げた。同治療薬として9月16日から一般流通したMSDの「ラゲブリオカプセル」は、発売から約2週間で61億円の売上を記録した。これら2剤で全身性抗ウイルス剤市場のシェアは5割を超える。
「ベクルリー」は、製品売上トップの小野薬品の抗癌剤「オプジーボ点滴静注」の405億円(前年同期比34.1%増)に迫る勢いを見せ、2位につけた。ベクルリーの勢いにより、全身性抗ウイルス剤市場規模は前年同期からほぼ倍増(95.9%増)の887億円となり、薬効別市場規模トップ10にランクイン、6位となった。全身性抗ウイルス剤市場のうち「ベクルリー」の売上は44.6%を占める。
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