山口県の岩国薬剤師会は、会営薬局に勤務する薬剤師を確保する目的で、薬系大学の学生に奨学金を貸与する制度を立ち上げた。薬学生が大学卒業後に会営薬局の職員となり、貸付期間に4年を加えた期間働けば返済は免除する。薬剤師会が自らの財源で奨学金制度を構築するのは全国的にも珍しい。将来、確保した薬剤師には、会営薬局の仕事に加えて、会員薬局が様々な事情で薬剤師の人手を必要とする場合にアルバイト等の形で短期間出向いてもらうことも検討する。
奨学金制度は、薬学生を対象に、薬剤師国家試験合格後に会営薬局の職員として勤務することを条件に、月額10万円、年額120万円を上限に奨学金を無利子で貸し付けるもの。1年次から利用した場合、最大で720万円の奨学金を貸与する。
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