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【塩野義製薬】抗ウイルス効果を強調‐手代木社長、「ゾコーバ」処方検討訴える

2022年11月28日 (月)

安全監視活動を徹底

左から手代木社長、岩崎医薬事業本部長、上原医薬開発本部長

左から手代木社長、岩崎医薬事業本部長、上原医薬開発本部長

 塩野義製薬の手代木功会長兼社長CEOは24日、都内で新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ錠」の緊急承認を受け記者会見し、承認根拠となった発熱や咽頭痛などの臨床症状がプラセボ群より1日程度早く改善する効果に対し、既存の解熱鎮痛剤で対処可能との見方もあることに「たった1日かと考える医師もいるという認識はある。抗ウイルス剤なので、ウイルス量がどれくらい落ちているかも重要なポイント」と述べ、抗ウイルス剤の側面からの処方の検討を訴えた。正式承認に向け、抗ウイルス効果と臨床症状の改善を関連づけるデータを揃える考えも示した。併用禁忌薬が多く、催奇形リスクもあるため、安全監視活動を徹底する方針だ。

 手代木氏は冒頭、「多くの協力を得て、ゾコーバの緊急承認をいただくことができた」と述べ、行政、医療従事者、被験者に謝意を示した。その上で、「緊急承認はゴールではなく、単にスタートラインに立たせていただいたということ」と話し、育薬に取り組むことで薬剤の価値を高める姿勢を強調した。


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