
東和薬品子会社の健康食品・医薬品CDMOである三生医薬は、静岡県富士宮市に新設した「イノベーションセンター」を11月から稼働させ、特定部位への薬物送達や吸収率向上などを可能にする独自の製剤技術「ユニオーブ」を生かし、オープンイノベーションを推進する。同技術は、既存製剤で諦めていた処方を実現する可能性があるとしている。今村朗社長は11月24日、現地で開いた説明会で「静岡発グローバル企業を目指す」と抱負を語った。
ユニオーブは、ゲル化する液体に有効成分を混ぜて固めた製剤。有効成分(原薬)と不溶性微粒子の外層からなる。成分の安定配合を可能にする製剤技術により、有効成分の大腸到達等のターゲティングや体内吸収率の向上、安定性の向上が可能という。従来、経口製剤として開発することが難しかった薬物の剤形変更を可能にできる可能性があるとしている。
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