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◆将来は薬剤師の供給が需要を上回る、薬局は半分に淘汰されるなど、ネガティブな見通しに不安を覚える薬剤師は少なくないだろう。限られた医療費の財源を他職種と奪い合ったり、効率的な薬局業務が求められるなど何かと息苦しい
◆ある薬局薬剤師とそんな話をしていたところ、「変化する社会構造への対応を迫られていることが根本にある」との指摘を受けた。少子高齢化で税収を支える働き手が減る中、高齢者は増える。その結果、医療の効率化や費用抑制が必要になるとの理由からだ
◆少子高齢化に沿った対策を考えるのではなく「社会構造そのものを変えてはどうか」とその薬剤師は言う。海外からの移民受け入れを進めて働き手を確保し、日本の人口や経済力、税収を維持できれば医療政策は今とは異なったものになるかもしれない
◆閉鎖的な島国の日本で移民受け入れのハードルは高い。ただ、人口を維持する合理的な手段は移民受け入れの一手しかないように思える。広い視野、柔軟な発想で物事を検討する姿勢が必要だ。