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赤字着地が目立つ中間決算

2022年11月30日 (水)

◆製薬企業の2023年3月期中間決算を見ると日医工、参天製薬、住友ファーマ、キッセイ薬品が営業赤字に落ち込んでいた。製薬業界で赤字で着地した企業がこれほど多い中間決算は珍しい。債務超過となった日医工は例外としても、堅調と思われていた企業が収益性を悪化させていた
◆参天製薬は米子会社の減損、住友ファーマは米国上市したパーキンソン病に伴うオフ症状治療薬の減損と、いずれも米国企業を買収後、事業が振るわず低迷している。買収を足がかりにグローバル化を加速させる企業が増える中、M&Aが難しい経営判断であることが改めて分かる
◆この2社は業績不振に直面しているかもしれないが、ピンチは変革のチャンスとも言える。経営と現場が危機感を共有し、成長のためにすべきことを考え、実行に移す。企業が文化を変えるのは難しい。変えられるのは危機に遭遇した時だ
◆薬剤費抑制策で製薬業界の予見性が見えにくくなる中、失敗しても動きを止めずイノベーションに挑戦し続ける企業が勝ち残る。



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